ADLは、日常生活動作と言われるもので、私達が普段何気なく行っている習慣や動作を指します。
食事や排泄、歩行、入浴などはそれにあたり、医療や介護業界ではよく使われる言葉です。
そして、介護職従事者は、介護者が被介護者のADLを積極的に「高める」というよりも、介護者は被介護者が自らのADLを「高める手助けをする」という意識を持つべきなのです。
なぜなら、自分でできることは、なるだけ自分で行うという姿勢が、高齢者の自立に?がるからです。
しかし、高齢者の中には、「昨日できたことが今日できない」という場合もあります。
そんなときには、いくつかの原因が考えられるので、それに応じた対処法をしなければなりません。
例えば、「やる気が出ない」「やりたくない」という精神的な理由である場合は、「どうしたら高齢者がやる気を出してくれるのか」を考えるのことが大切です。
そして、雰囲気作りや自立に向けて、何が必要なのかを試す柔軟性が重要になってきます。
とはいえ、高齢者に柔軟な対応を行うのには、観察力や判断力と合わせて、介護スキルも必要になります。
しかし、スキルアップは短期間で行えるものではありません。
そのため、質の高い介護を行い、高齢者の自立した生活の手助けをするためには、計画的に資格取得を行ったり、専門性の高いセミナーを受講したりする努力が必要になります。
スキルアップの道は容易ではないかもしれませんが、資格取得などはキャリアデザインにも大きく役立つので、ぜひ多くの介護士に意識してほしいものです。